人生は投資である~起業家・経営者そして資本主義社会を生きるすべての人々へ~
日本に住む私たちは、実は日本という「国」が採用する「資本主義」という経済・社会システムの上に住んでおり、その資本主義という経済・社会システムの上で、私たちが、豊かに、そして、幸せに生きるためには、いわゆる「成功」や「経済的自由」といわれるものではなく「経済の成立」と「幸せ」を“明確に区別”して、それらを自分が望む形で「統合」することを目指すべきであり、その真実と実際に迫ります。
★あとがき★用語集・索引
「人生は投資である」を手に取って頂きたいと考える皆様へ
「人生は投資である」と、この言葉を聞いたとき、多くの方々が株式投資やFX投資など、いわゆる「儲け話」の話を連想されるかもしれません。また、怪しい投資手法などを紹介する否定的な印象を持たれる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、私の言う「人生は投資である」とは、そうした「稼ぐ」や「儲ける」などの表面的なイメージとは異なります。私が示したいのは、私たちが生活している社会である、資本主義社会が私たちにもたらしている影響からはじまる私たちの生きる社会と、その社会で人生を生きていることに関しての真実についてです。
日本に住む私たちは、好む好まざるに関わらず、受け入れる受け入れないに関わらず「資本主義社会」の枠組みの中で生活し、人生を築いています。そして、その資本主義社会で生きるとは、実のところ「人生は投資」という構造の上で生きていることになっています。
しかし、この「人生が投資となっている」という言葉の意味の本質や重要性に気づいていない方が大半で、多くの人々が、自らが行っている投資の意味や人生における影響を理解せずに生活しています。これは、自らがサッカー場のピッチの上に立ち、サッカーの試合をしているとの自覚がなく、ルールも、そして、勝つための戦略も知らずに競技に参加しているのと等しい姿で、そのような状況が、多くの人々のビジネスや経営や人生で起こっているのが現実です。
本書で述べられている内容は、私が長年にわたって探求し、経営と資産形成と資産運用と資産承継の実務の現場で研鑽を積んできたテーマに基づいています。
私は本書を通じて、思想や社会の在り方として資本主義の理解ではなく、自らの人生やビジネスの実践に活かし、幸福な人生を築くための基礎リテラシーとして、「資本主義」と「投資」という概念を皆様に深く理解して頂きたいと考えています。
最後に、本書を手に取っていただいた全ての方々に、心より感謝申し上げます。私の願いは、本書が皆様のビジネスや経営や人生にいくばくかの智慧と洞察をご提供し、皆様ご自身の人生と未来がより充実したものとなることです。
ご一読いただけましたら幸いです。